ナノ秒時間分解赤外分光装置 (近赤外領域、中赤外領域) (10000-800cm-1)
ナノ秒時間分解近・中赤外分光装置
図1: 装置図
図2: 装置外観
- 測定波数上限: 10000cm-1
- 感度: ΔA < 10-6
- 繰り返し: ∼ 1200Hz
アセトフェノンの低エネルギー励起三重項状態の観測
溶媒の極性とアセトフェノンの光誘起水素引抜き反応速度
溶媒 | kr [M-1s-1] |
---|---|
Benzene | 1.2×106 |
Acetonitrile | ∼0.2×106 |
Water | 0.05×106 |
溶媒の極性による反応速度の大きな変化の原因はT1, T2状態の反転?
図3:
時間分解近・中赤外分光法
近接したT1, T2状態間の電子遷移を観測することでT2状態の相対位置を決定することができる
図4: 結果
この赤外吸収バンドはT2(π-π*)←T1(n-π*)電子遷移に帰属されるが, 溶媒の極性による変化は観測されなかった.