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Hamaguchi Lab.
濵口研究室

― 物質と生命をつなぐ分光物理化学 ―

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ピコ秒時間分解蛍光分光装置

ピコ秒時間分解蛍光分光装置

Fig. 1

図1: 装置外観

Fig. 2

図2: 装置図

Fig. 3

図3: ストリークカメラより得られる像

trans-stilbeneの時間分解蛍光像 このように波長と時間の2次元データを取ることができる。一枚の像でおよそ120nmの範囲を取ることができる。

結果

スチルベンの光異性化反応を用いたイオン液体の構造の探求

Fig. 4

図4: スチルベンの光異性化反応

よく知られているスチルベンの異性化速度からスチルベン周囲の分子環境を探る。

Fig. 5

図5: スチルベンの異性化速度と溶媒の粘度の関係

このようにイオン液体中では分子性溶媒であるアルコールやアルカンと異なる様子を示す。つまりイオン液体中では分子性溶媒とは異なる環境であることがわかる。また粘度という巨視的な尺度はミクロな視点では当てはまらないと言える。

回転緩和時間を指標としたイオン液体の構造の探求

Fig. 6

図6: 回転緩和時間を求めるのに使っているプローブ分子

蛍光強度の異方性から、回転緩和時間を求め、イオン液体中の分子環境を探る。

Fig. 7

図7: イオン液体中にアセトニトリルを添加した時の回転緩和時間の変化

このようにあるモル比で急激に回転緩和時間が速くなっていることがわかる。つまりゆっくり回る環境にあったプローブ分子が急に速く回ることができるようになったことからプローブ分子のまわりの環境が大きく変わることがわかる。


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