構造化学 (実験および理論) -化学の本質は分子構造のゆらぎ?-
構造化学は、実験と理論の両面から、分子の構造が反応性や機能をどのように支配しているのかを探究する学問です。我々はとくに、分子構造の動的側面、すなわち分子の構造が平衡位置のまわりで「ゆらいで」いること、に興味を持っており、そのゆらぎが反応性とどのようにかかわっているのかを調べています。具体的には、溶液中の光化学反応中間体や生体分子(蛋白質など)の動的構造と反応性、機能の関連に注目しています。
構造化学に関連したレビュー
*"研究レビュー"内のページに飛びます。
- 溶媒効果を微視的に捉える
- 時間分解赤外分光による室温溶液中のカルベン中間体の検出と1重項/3重項エネルギー差の決定
- 偏光分解コヒーレント-アンチストークスラマン (CARS) 分光法による液体、溶液中の分子対称性の探査
- 溶媒誘起動的分極と分子振動位相緩和に対する新しい理論的アプローチ
- 電場変調赤外吸収分光法の開発と液体、溶液中の分子構造研究への応用
- 何故励起電子状態では2重結合まわりの回転が起こるのか: 光異性化反応の動的分極モデル
- イオン液体の新奇なナノ局所構造: イオン液体は厳密な意味で液体か?
- 電場変調赤外分光法の開発と構造化学への応用
- 水溶液中の硫酸マグネシウムの超高速会合/解離ダイナミクス